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米津ケアマネの『人生はドラマじゃない』film.13

2023.11.13

かつて映画監督を目指し、現在は主任介護支援専門員としてケアマネジメントをおこなうあいむのケアマネジャー米津。映画や音楽、ドラマに描かれたものと社会との結びつきから、現代の課題を紐解きます。

 

 

film.13 「Frame」

 

🎬あいむが関わった支援を映像化しようと、2年前に「I’m story」と名付けてドラマを撮った。そして、今秋その第2弾プロジェクトが動いている。京都の劇団とコラボレーションし、演劇と映像を掛け合わせて公演を行う。その映像作品のひとつとして、劇団員に出演頂き「I’m story」part2を製作しようとしている。公演の通奏テーマは〝ありがとう〟。つまり援助者にとっての〝ありがとう〟を描こうと、短い時間で脚本を書き上げた。脚本を元にコンテを描き、演出をし、撮影でカメラワークを決め、編集で物語を紡ぐ。僅か10数分のドラマだが、自主製作となるため全ての行程を踏まなければならない。学生時代は16mmフィルムを使い、光量とカメラの距離から絞りを決め、音のキッカケにカチンコを打った。手間暇かけて撮影しても、現像でNGなんてこともあったし、フィルムを切って貼っての作業なんて今では味わえない貴重な経験だ。

 

 

🎬モノを作る創造性は対人援助も共通している。「科学性」と「創造性」、この二面性がある。「科学性」とは客観的根拠で、我流の援助は当てはまらない。当てずっぽうで成果を生み出すのはまぐれに過ぎず、きちんと理論に基づいた援助が展開されるからこそ成果が生まれる。しかし、人の生活は多種多様で予測も付かない。どれだけ理論の枠組みを用意しても、それにカチリと当てはまることはない。つまり、援助者の〝理解のフレーム〟の外にクライエントの生活実像がある。だから「創造性」が必要になる。〝理解のフレーム〟の枠外を想像し、自己の見立てを修正し、様々な理論から目の前の対象(クライエントの生活実像)に合わせた援助技法を創造しなければならない。

 

 

🎬カメラフレームから覗いた虚構世界と、フレームを外した現実世界の擦り合わせ。映像製作も対人援助もこれに尽きる。🎥

 

 

▽「I’m story」part2予告編はこちら

 

▽「I’m story」part1お風呂編もあわせてどうぞ

 

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