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米津ケアマネの『人生はドラマじゃない』film.06
2023.04.10
かつて映画監督を目指し、現在は主任介護支援専門員としてマネジメントをおこなうあいむのケアマネジャー米津。2つの視点から映画の中に現代の課題との結びつきを見つけ、紐解いていきます。
芸大に通っていた学生時代、映画監督岩井俊二の作品を熱心に観ることがあった。手持ちカメラの撮影技法と画面の色合いが美しく、当時の日本映画界では一種のムーブメントだった。カメラはブレない、という既成概念を打ち壊した。同時期、香港ではウォン・カーウァイ監督が『恋する惑星』で同じように手持ちのカメラワークを展開しヒットしている。岩井俊二はミュージックビデオ出身の監督で、カット割りの速さとこれまでの邦画になかったロマンス溢れるシナリオを展開したが、その代表作のひとつが松たか子主演『四月物語』だった。
北海道から上京した大学生の新生活を描いた作品で、浮ついて、どことなく危なっかしく、不安と瑞々しさと希望に満ちた“春の空気”を映像美で魅せている。そう、四月というのはそんな季節だ。梶井基次郎は、その空気を「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と端的且つミステリアスに表現した。春の空気は、何か新しいことを始めようとする意欲を掻き立てる。
新型コロナ5類移行の動向は、単なる分類の話ではなく、診療報酬の在り方を変えるし、それによって医療機関の対応も変化する。ただでさえ人口減少で患者数が減少するなか、コロナ禍において病院のM&Aも進んでいるし、この統廃合は今後も加速する。そして、医療の動向は川下の介護資源に影響を与え、高齢者と家族の生活を左右しかねない。コロナ禍は私たちの生活に大きな変化を強いた。逆に今度は私たち自身が変化することで、新しい生活を築き上げていく。四月は希望の季節でもある。🎥
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